原題:Representative Men of Japan元題:Japan and Japanese 1894年(明治27年)11月24日 Japan and Japanese 英文著作として民友社より出版。1908年(明治41年)4月29日 Representative Men of Japanと改題し警醒社書店より出版。1921年(大正10年)同社より改版が出版される。1907年デンマーク語訳出版、1908年ドイツ語訳出版。岩波文庫は1908年出版の警醒社書店初版よりの翻訳。解説にも記されていますが、当初のタイトルで執筆していた時には日清戦争の最中でその後、日露戦争が勃発し、内村自身の思想が「絶対非戦論」のスタンスをとっていたので、その変化にあわせ、当初タイトル版の一部内容を差し替え、本文も訂正とともに大幅に除去され、更にタイトルも変更した経緯があったようです。The land and people. A temperance island of the pacific. Japan :its mission. Justtification of the Corean war. の4編が除かれ、新しい序文とハリス夫人への献辞が加えられたそうです。
明治時代の代表的なキリスト教思想家の日本人が選んだ代表的な日本人とは?
- 西郷隆盛(1828~1877)武士・軍人・政治家
- 上杉鷹三(1751~1822)第9代米沢藩主
- 二ノ宮尊徳(1787~1856)農政思想家
- 中江藤樹(1608~1648)陽明学者
- 日蓮上人(1222~1282)日蓮宗宗祖
自分は二つのJを愛する。ひとつはJESUS CHRIST もうひとつは JAPAN ふたつのJ-イエスと日本。そのどちらをより多く愛するのか、自分は知らない。自分はイエスを信じるが故に日本人に憎まれ、また余りにも 日本的であるが故に欧米宣教師に嫌われる。しかし、私はふたつのJを失うことはできない。
無教会主義思想に辿りついた日本人であるが故のキリスト信徒としての苦悩がよく理解できる言葉です。
そんな彼が選んだ5人の日本人はストイックな生き方をするという共通点があるように思われます。明治の時代から見た時点での視点ですので、現代を生きる人々から見ると評価は別れると思いますが、ある人は殉教者であり、社会の改革者であり、民に幸福を与える伝道者であり、、コミューンのリーダーであり、そして魂の救済者。すべては日本人が持つイエス・キリストらしさなのかも知れません。
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