自己紹介

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ひとり旅が好きで国内47都道府県を制覇。数年前に広告会社を早期退職後ぷらぷらしながら行った国。中華人民共和国、中華民国台湾、ラオス、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、モンテネグロ、アルバニア、ギリシャ(コルフ島だけ)等。地元の人が食べるものを食べ、美術館を見るのが良いですね!映画に関しては、やはり映画が必要とされていた黄金期の邦画が好き。溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男、木下恵介、渋谷実、山本薩夫、新藤兼人、増村保造、森一生、三隅研次、久松静児等。 浦島太郎状態で迎えた2011.3.11 自分にできる事は少なく、考えた末除染作業に参加。しかし除染作業も一時中断し、瓦礫撤去作業と考え宮城へ来てみるが瓦礫撤去作業も一段落したようで…

2011年10月16日日曜日

アートが身近なまち 十和田市現代美術館





十和田市現代美術館  
  
施設設計:西沢立衛建築設計事務所

青森県十和田市西ニ番町10-9

開館時間   
展示室=9時~17時(入場は30分前) カフェ・休憩スペース=9時~17時30分
休館日=月曜日(祝日の場合翌日)

常設展示作品は21名の作家による22点の作品

観覧料
一般=500円、団体20名以上(400円)高校生以下無料
(企画展示の場合は別途観覧料が必要です)

好きな芸術家のロン・ミュエックの「スタンディング・ウーマン」を見に、美術館がオープンしてからまもなくのタイミングで訪れました。青森は温泉巡りで何度も来ていたのですが、十和田市は初めてでした。
先日ニュースで廃止か?との報道があった十和田観光電鉄十和田市駅から中心部までは案外距離がありました。二十分以上は歩いたような…

しかし、市中心部の1.1キロの官庁街全体を美術館と見立てアート展示やアートプログラムを企画・実施するという斬新なコンセプトの美術館でした。建物の中にアート作品を展示するのではなく、アート作品をどう見せるかとういのが先で、建物はそれに見合った設計、あるいは建物自体がアートになるという優れた手法です。さすが、現代アート作家並みの建築家西沢氏の手にかかるとこうなるのですね…


舗道を歩いていると、地元にゆかりがありそうな彫刻群が現れてきます。

余談ですが、十和田市は熊本のように馬肉(桜肉)の産地だそうで、夕食に頂きましたが絶品でした。握りが特においしかったです。                                        


                                                                        

  
椿昇 の「アッタ」

突然変異で巨大化した真っ赤なハキリ蟻。コスタリカに生息するこの蟻は意外にも木の葉を切り出し、菌床を作ってきのこを栽培しそれを食べる農耕蟻です。

消費社会に警笛を与えるというテーマがあるそうです。







        
フェデリコ・エレーロの作品

「ウォール・ペインティング/ミラー」

三層吹き抜けの階段の壁面、屋上、壁、床、天井と所かまわずキャンパスへ大変身です。

下絵もなく、わずか三週間で描きあげたそうです。








カフェ・休憩スペース棟 の外壁ペインティングアートはポール・モリソン

「オクリア」

神話に登場するりんご(青森ですものね)の木をモチーフにしているようです。夕方の街並にかなりインパクトがあります。
                                                  




 床のアートを描いたのはマイケル・リン

 「無題」

テキスタイルからとった伝統的な花模様を床などに描くことで世界的に有名なアーティストです。十和田市の伝統工芸の南部裂織からイメージした花模様のコラージュを描きました。






ひと際目を引くのはチェ・ジョンファンの

「フラワー・ホース」

旧陸軍軍馬補充部が設置されていたことから「駒街道」の愛称で地元市民に親しまれているそうです。

そうした十和田市と馬との関わりと四季折々の花々の存在を表している作品です。                                                                                     






 外からも覗ける作品はスゥ・ドーホーの

「コーズ・アンド・エフェクト」

中で見ると、赤、オレンジ、透明のグラデーションが美しい作品。樹脂製の数万にも及ぶ人形彫刻が天井から放射状に吊り下げられています。

シャンデリアのように輝く作品のテーマは輪廻転生だそうです。






                                                                                                                                                        


                                                                                                                                                          一番の見どころです。   

 巨大少年像〝boy〟で世界に衝撃を与えたロン・ミュエックの 「スタンディング・ウーマン」 
 高さ4メートル近くある女性は圧倒的迫力です。肌、皺。血管、髪の毛にいたるまで全てがリアルです。思わず学芸員の方にどうやって搬入したのか聞いてみました。答えは…                                                                                          


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